リスニングの配点と問題数が増える

大学入学共通テストの英語はどう変わるのか?

英語については20年度から「読む・聞く・話す・書く」の4技能を測る民間の英語外部検定利用入試(以降、外検)が導入されますが、2021年度から始まる共通テストの英語も24年1月までは実施されることが決まっています。それ以降は、実際に20年度から外検の採用によって、どの程度の問題が起きるかをみて、文部科学省や大学入試センターなどが判断します。

現行のセンター試験は1990年に始まりました。当初は「読む」力を測ることを主な目的とした「筆記」だけでした。2006年の試験から「聞く」力を測る「リスニング」が導入されました。また、単語のアクセントの場所や、正しい順番への単語の並べ替えといった問題を出題し、間接的に「話す・書く」能力も測ろうとしました。

2021年度1月から始まる共通テストでは、「筆記」は「リーディング」になり「読む」力だけを測る試験になります。英文の資料や手紙などを読んで、選択肢から答えを選ぶマークシート式問題です。「話す・書く」力は外検が担う、という方針からです。

リスニングは試験科目としては残りますが、実施方法が変更されます。センター試験では、問題文は2回ずつ読まれてますが、共通テストでは1回読みと2回読みの混在となります。

これは、現実の場面を考慮して1回読みにすべき、という意見によるものです。

大学入試センターは、共通テストの試行調査(プレテスト)で、一部の問題を1回読みにして、正答率が下がるかどうか検証した結果、大きな問題はなかったと判断し、本番でも1回読みを行うことを決定しました。

リスニングの配点と問題数が増える

文科省の方針は、学校現場に「英語4技能(読む、書く、聞く、話す)をバランス良く伸ばす」ことを要求しています。これを受けて大学入試センターは、筆記200点、リスニング50点だったセンター試験の配点を、共通テストの英語では「リーディング」も「リスニング」も同じ100点としています。 

ただし、この英語の成績を各大学が合否判定に使う場合、リーディングの点数をリスニングよりも重視する、といった「アレンジ」を認めています。

現行の試験では、筆記が80分、リスニングが30分でした。共通テストでは筆記に代わって実施されるリーディングは80分のままですが、リスニングは配点が50点から100点に倍増し、問題数が増えるにもかかわらず、準備にかける時間を除いた解答時間は30分のままで変わりません。

リスニング試験で1回読みを導入することで、同じ30分の中で出題数を増やすことができます。一部に1回読みの問題を盛り込んだプレテストでも、正答率は想定の範囲内に収まったことから、大学入試センターは、リスニングの解答時間はセンター試験と同じ30分のままでも大きな支障は出ないと判断しています。

将来に備えるため、このような文科省の方針に沿った内容を、スピーディイングリッシュ小学生コース中学生コースでレッスンしております。高校生さんがリスニングを上達するコースがあります。

センター試験と共通テストでの英語試験の相違点
subete  センター試験 共通テスト
試験内容 筆記、リスニング リーディング、リスニング
配点 筆記試験:         200点
リスニング試験: 50点
リーディング試験: 100点
リスニング試験:  100点
解答時間 筆記試験:          80分
リスニング試験: 30分
リーディング験: 80分
リスニング試験: 30分

リスニング試験での
問題部分の読み上げ回数

全て2回読み 1回読みと2回読みが混在

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