英語運用能力を測るTOEFL Primary テスト

世界の英語を母語としない小中学生を主な対象に、英語運用能力の「伸び」を世界基準で測定するテストとして最近中学校での採用が広がっています。現在、世界47か国以上で活用されています。

テストの特徴

従来のテストと大きく違うのは、「英語運用能力」を測るテストとして、どれだけ覚えたか?ではなく、どれだけ使えるか?を測定できる問題づくりがなされている点です。受験者の英語運用能力の「伸び」を測定して、次の目標を持たせることを目的としています。

リーディングとリスニングのテストで構成されています。テスト形式はペーパーベース・三択マークシート方式で行われます。テストは英語の習熟度によってStep1とStep2にわかれ、受験生は自分のレベルにあわせたテストを選べます。

 

TOEFL Primary テストの内容
  Step 1 Step 2
対象となる受験者 英語初級学習者 多少のコミュニケーションができる学習者
問 題 数 リーディング 39問 リーディング 37問
リスニング 41問 リスニング 39問
所要時間(分) リーディング 約30 リーディング 約30
リスニング 約30 リスニング 約30
テスト形式 ペーパーベース・三択マークシート方式
スコアレベル 星の数(1~4個)で表示 バッジの数(1~5個)で表示
対応するCEFRスコア A1未満からA2 A1未満からB1

約半数の大学が主体性を評価するために調査書を活用

テスト結果は合否ではなく、スコアとバンドレベル(段階別評価)が表記されたETS(Educational Testing Service:教育試験サービス)が発行する英語で書かれたオフィシャルスコアレポートと、日本語で書かれたスコアガイドの2種類が発行されます。このスコアは、国際的な評価基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)および、リーディングスコアは英語読書力を示すLexileR(レクサイル)指数とも連動しています。

オフィシャルスコアレポート

  • スコアレポートは、国内外での各種出願時に受験者の英語力を証明する公的資料として利用できます。
  • ETS推奨スコア有効期限は、テスト受験日(Test Date)から1年間です。

スコアガイド(日本語版)

  • スコアレポートの見方や日本語訳が掲載されています。

 

結果はスコアでの表示に加え、Step 1は4段階(「星」の数1~4個)で、Step 2は5段階(「バッジ」の数1~5個)でバンドレベルとして表示され、スコアごとに習熟度の説明(ディスクリプター)と次の学習目標が示されます。スコアのほか、セクションごとのCEFRレベルやLexileR指数が示されています。

 

【キーワード】

LexileR(レクサイル)指数アメリカのMetaMetrics®社が開発した「読解力」および「文章の難易度」を示す指標です。世界165か国以上で活用されているほか、アメリカでは、小学3年生~高校3年生の約半数が、英語能力テストの結果とともにLexile指数の判定を受けています。本は、単語数や難易度、構文の複雑さなどに基づきLexile指数がふられます。 この2つを同じ指数で測定することで、自分のレベルに合った書籍を見つけることが容易になり、読解力の向上に繋げられます。

ETS(Educational Testing Service:教育試験サービス)教育テスト・評価を実施する組織としては世界最大の、非営利民間財団である。1947年に設立され、アメリカ合衆国ニュージャージー州マーサー郡に本部があります。非営利団体であり、教育関連の3団体、 アメリカ教育委員会(ACE)、カーネギー教育振興財団、アメリカ大学委員会らによって設立されました。

スケールスコア Step 1 Step 2
リーディング リスニング リーディング リスニング
バンドスコア CFER バンドスコア CFER バンドスコア CFER バンドスコア CFER
115 Step 1では測定していません バッジ5個 B1 バッジ5個 B1
114
113 A2
112 バッジ4個 バッジ4個 A2
111
110
109 星4個 A2 星4個 A2 バッジ3個 バッジ3個
108
107
106 星3個 A1 星3個 バッジ2個 A1 バッジ2個
105
104 A1 A1
103 星2個 星2個 Step 2では測定していません
102
101

A1未満

A1未満
100 星1個 星1個 バッジ1個 A1
未満
バッジ1個 A1
未満

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